Asahi Kasei

Recruitment

MR 岡原 真平

ヘルスケア領域 旭化成ファーマ 医薬営業本部 首都圏営業統括部 医薬千葉支店
商学部卒 2011年入社

文系にとっての未知の世界にチャレンジしたい

「エムアールって何だろう?」
旭化成の会社説明会で初めてMRという職業を耳にした岡原の心に浮かんだのは、そんな素朴な疑問だった。MRとは医薬情報担当者とも呼ばれ、病院やクリニックを訪問し、医師、薬剤師などの医療関係者に向けて、医薬品の適正使用のための情報提供・情報収集を行うことが主たる業務である。岡原が「薬学部でもない自分には無縁の仕事だ」と思ったのも無理のないことだったろう。
「文系出身であっても人の健康や生命に関わる責任の重い仕事ができるという点は魅力に思えました」
就職活動を通して、少しずつではあるがMRという仕事に対して前向きにとらえるようになった岡原。その背中を押したのは“専門性は必要だが、同時に人間力も大切なんだ”という大学OBで現役MRの先輩の言葉だった。ラグビーに明け暮れた学生時代を振り返り、岡原は「スポーツで磨かれた人間力がどこまで通用するか挑戦してみたい」と、MRの道に進む決断をしたのだった。
入社して最初に担当したのは地域の開業医の先生方。いわゆる“街のクリニック”だ。
「MR認定試験のために研修で基本的な知識は学んだものの、ドクターに相手にしてもらえるほどの専門性があるわけもなく、最初はただひたすら足を運ぶだけでした」
それでも人一倍負けず嫌いの岡原は、折れることなく担当クリニックに足を運び続ける。そんなあるとき、一人のドクターから医薬品に関する質問をされ、それに対してよどみなく答えられたことで、「若いのにちゃんと勉強しているな」と認められたのである。岡原はただコツコツと足を運び続けていただけではない。医薬品の知識も身につけるべく、人知れず黙々と勉強を重ねていたのである。「筋トレのようなものですよ」と岡原。努力は決して自分を裏切らないということを、岡原は知っていたのだ。
そうした姿勢がやがて医療関係者からの信頼へと結びついていき、1年を過ぎる頃にはドクターに「岡原君を信頼して質問しているんだ」とまで言われるようになった。MRの存在すら知らなかった岡原が、MRとしてやっていけそうだ、という自信を得ることができた一言だった。

目の前のドクターのために、その先にいる患者さんのために

現在岡原は地域医療の拠点となる基幹病院を担当している。規模の大きな病院は当然のことながら医師や薬剤師の方の人数も多く、訪問回数を単純に増やしても全員にはお会いできない。街のクリニックとは別のアプローチが求められた。つまり“どの医療関係者がどのような情報を必要としているのか”ということをしっかりと見定め、必要とされている相手に確実に情報を届けることが重要となるのだ。
では、どのようにして岡原からの情報を必要とする医療関係者を見つけ出すか。それを岡原は“情報力”と言う。
「医師や薬剤師の先生、さらには他社MRの方とも人間関係を構築し、コミュニケーションを取ることで、情報を得ていきます。独力ですべての情報を得ることなんて不可能ですから。そのために私は、どこにも敵をつくらないということを心がけています」
これこそ、まさに人間力。誠実で誰とも真摯に向き合うことのできる岡原ならではの真価がここにある。こうして得られた情報は、職場に持ち帰ってチーム内の他のメンバーと共有し、全員で医療課題を解決するための取り組みへと展開させる。日々の行動は1人であっても、情報と知恵は仲間と共有できることが、旭化成のチーム制ならではの強みだ。新人時代の足で稼ぐ力に、知識を学び続ける力が加わり、さらに情報を収集する力を身につけたことで、MRとしての岡原は着実に成長してきたのである。
そんなMRとしての喜びを、岡原はどのように考えているのだろう。
「私が直接患者さんと接することはありません。けれど、面談でお伝えした情報を参考にドクターが医薬品を投与し、患者さんの症状が改善されたときなど、“患者さんが喜んでいたよ”と教えていただくことがあります。その瞬間、患者さんに貢献できたという喜びを実感します」
新人の頃、岡原は自分の成長のためにがむしゃらだった。次に、目の前のドクターの力になりたいという想いで取り組んだ。今はさらにその先の患者さんのためという気持ちで日々の活動を続けている。仕事は相手がいてこそ、成り立つものだ。自分のためだけではない。そんな心の変化にも、岡原は自分の成長を実感するそうだ。

ドクターとの出会いを通じて自分を磨く

医薬品を必要としている患者さんのもとへ、迅速かつ適切に医薬品が届くようになるためには、医療関係者が疾病や治療、医薬品に関して最新の専門的な知見を得ていることが重要である。そのために大学教授などその領域の第一人者が、全国の医療関係者に向けて学会等を通じて情報発信を行うことがある。岡原が担当していたあるドクターは、そうした活動に力を入れている一人であった。
「全国的な影響力をお持ちの、その領域の第一人者の先生です。面談するたび、緊張のあまり背中に汗がにじんできたほどでした」
そのようにドクターと間近で接しているうちに、岡原はあることに気がつく。
「とにかくものすごいプロ意識をお持ちの先生だということがわかりました。例えば講演の準備は何日も前に完璧に仕上げ、こちらから何か問い合わせてもいつでも即答。もちろん約束はすべてきっちりと守られますし、どんなに忙しくても“社会のためだから”と講演なども断らない。そんな姿勢に私は、プロフェッショナルとはこうあるべきだと学んだのです」
そうしたプロフェッショナルに対峙するものとして、MRも医薬品の適正使用を担うプロフェッショナルでなければならない。そのことに気づいた岡原は、仕事に対してより真摯に向き合い、どんな時でも全力を尽くすことを自分に課するようになった。そして、そのドクターが努力する姿を決して人に見せないことに倣い、岡原も人目につかないところでこそ最善の努力を心がけることに決めた。それは、「筋トレのようなもの」と人知れず黙々と成長に向けて自分を磨いた姿勢、つまり“初心を忘れない”というスタンスに重なる。
「人間力が活かせる仕事がMR。でも、人間力がさらに磨かれる仕事でもあるんです」

地域の人々の“いのち”と“くらし”への貢献を誇りに

医薬品と医師をはじめとした医療関係者の間を取り持つのがMR。だが、時として“MRがいなくても医師は医薬品を選べるのでは?”と、MRの存在意義に対する問いが発せられることもある。それに対して岡原はこう答える。
「必要な薬だからこそMRが重要だと思います。というのも、“使ってもいい薬”が“使うべき薬”となれば、その薬を必要とする患者さんへ早期に医薬品が届くことになりますし、多くの患者さんが救われることにも繋がります。必要とされる薬だからこそ、ドクターが安心して適正に医薬品を処方できるように、その情報を提供するMRの存在が必要なんです」
今岡原は、骨粗鬆症リエゾンサービスの運用を検討中の病院を担当している。骨粗鬆症リエゾンサービスとは、医師や看護師、薬剤師、理学療法士などの医療関係者がチームとなって骨粗鬆症治療や予防の取り組みを進めるという体制のことだ。岡原は、MRである自身もそのチームの協力者となって、1人でも多くの骨粗鬆症患者さんの早期発見や骨折予防に貢献したいと考えている。
「MRとして骨粗鬆症に関しての病態や治療に関する情報提供をすることで、この病院での骨粗鬆症リエゾンサービスの導入を少しでもサポートできたらと思っています。そうすることで、この地域の人々を骨粗鬆症による骨折のリスクから救うことにつながると信じています。その実績をもとに骨粗鬆症リエゾンサービスの成功事例を全国に広げていけたら、こんなに嬉しいことはありません」
それは、整形外科領域のMRとして、岡原がさらに高みへ向かうためのチャレンジだ。かつてMRという職業の存在すら知らなかった岡原は、今、こんなにも大きな足跡を刻むところまで成長している。

休日の過ごし方

海外旅行が好きなので、年に2回は妻と2人で旅に出かけています。最近はシンガポール、オーストラリア、ドバイに行きました。写真は私の担当で、観光ポイントで撮影を楽しんでいます。有給休暇が取りやすい社風なのが嬉しいですね。

1日の流れ

出社、メールチェック

会議

会社出発

A病院訪問、MR活動

昼食

B病院訪問、MR活動

C病院訪問、MR活動

直帰

社員紹介Our Employees

MR社員

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