現在私は、分析基盤となるIoTプラットフォームを立ち上げ中です。今後さらなるブラッシュアップを繰り返していくことで、まずは旭化成のさまざまな部門にいるデータサイエンティストの方々に使っていただける状態を整えることが現在の目標です。このプラットフォームが実用化されることで、どのくらいの効果があるかを自分の目で見てみたいですし、楽しみながら仕事を進めていきたいと思っています。
現在はある一つの分野での要素技術を立ち上げている段階です。まずはこの分野での完成度を高めていく方針です。旭化成の事業領域は非常に幅広いので、将来的にはさまざまな事業に横展開できるような状態まで技術を高めていきたいです。また、「データの解析、改善の話ならK.Kに任せよう」と言われるぐらい、社内での知名度を高めていきたいですね。
自分が手がけたシステムによって生産装置の突発的な故障が減り、それが数値的な成果となって現れる状況を早く作り出したいと思っています。また、社内外の技術発表会を通して、自分たちが開発した技術やシステムを発表したいという思いも持っています。
IoTという言葉だけを聞くと何でも簡単にできると思ってしまいがちですが、現場での実用化を考慮するとなると地道な作業もたくさんありますよね。そうしたことを楽しめる人と一緒に仕事がしたいです。
確かにIoTやAIについては、まだまだ言葉だけのイメージで語られがちですよね。それでも新しい技術を地に足をつけたかたちで生産現場に活かしていこうとしているのは旭化成のIoT技術です。技術を現場で活かすことにやりがいを感じられる方には最適な環境だと思います。
私は旭化成に入社する際、コンサルティング会社も検討していたのですが、コンサルティング会社の方に言われたのは、「クライアントから委託された以上のことはできない」ということでした。そう考えると、他の会社から委託される立場ではなく、自社の現場のために改善提案ができる環境は非常に魅力的であると考えています。
今、私たちが実用化しようとしているシステム、技術、プラットフォームが完成すれば、生産・製造現場の方々と一緒に喜びを分かち合えるものになることは間違いありませんし、そのときの感動はおそらく一生忘れられないものになると思います。ただし、そう簡単に成功にたどり着けるものではないし、失敗も数多く経験するかもしれません。しかし失敗の繰り返しの先に、ようやく道が見えてくると思うので、粘り強く仕事と向き合い続けてほしいと思います。また、現場の方々はもちろん、ここにいるIoT推進職のエンジニアも含め、社内には協力してくれる人が必ずいます。周囲と良好なコミュニケーションを取りながら仕事ができる方に、ぜひ仲間になっていただきたいですね。