以前の会社では電子機器の回路形成に使用されるフォトレジストの材料合成に携っていましたが、自分の仕事が社会に対して貢献している実感を得づらい部分もありました。同じフォトレジストを扱うにしても、より顧客に近い工程で仕事をしたいと思い、転職を考えるようになりました。
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T.M
石化・樹脂事業
化学・繊維系技術職 開発担当 -
Y.Y
石化・樹脂事業
化学・繊維系技術職 解析担当 -
N.M
マテリアル(電気・電子)事業
電気・化学系技術職 開発担当 -
K.R
マテリアル(化学)事業
化学・繊維系技術職 開発担当
旭化成では、さまざまな拠点・事業部・ポジションで多くのキャリア入社社員が活躍しています。しかし、キャリア入社と一口に言っても、前職の業界・業種、経験分野、転職の経緯は一人ひとり異なります。ここでは入社半年〜1年程度の研究開発職キャリア入社4名に集まってもらい、「なぜ、転職先に旭化成を選んだのか」というテーマのもと、新たなキャリアのステージとして旭化成を選んだ理由や入社後に改めて感じた旭化成の印象などについて、本音で語り合った様子をお伝えします。
01
はじめての「転職」 その理由とは?
前職は化学メーカーで電子部材用の化学素材を研究開発していました。大学院まで高分子の合成を学んでいたのですが、以前の職場ではそうした知識を生かすことができなかったので、高分子合成に携わる仕事がしたいと考えたのです。また、私は中国出身なので日本語に加え、中国語と英語を話すことができます。自分のバックグラウンドを生かしてグローバルに仕事ができる環境で働きたいという思いもありました。
私もお二人と同じく化学メーカーに勤めていました。分析部門で製品分析や分析技術の開発を担当していましたが、ローテーションの一環で分析・実験よりも事務的な作業が多い研究系のスタッフ部門で仕事をすることになったのです。私としては分析の仕事を続けたかったですし、会社から提示されたキャリアパスも自分の望んでいるものとは違っていました。しばらく悩みましたが、「外に目を向けてみるのもアリかな」と考えるようになったことが転職のきっかけです。
私はみなさんと違って化学メーカーではなく、OA機器のメーカー出身です。ポリマーの加工を中心に筐体の技術開発や用途開発といった分野で約12年間働いてきました。新規事業も含めてさまざまな仕事にチャレンジさせていただいたのですが、顧客に直接会って技術提案を行う仕事をしたいと、かねてから思っていたことと、業界の将来性に不安を感じていたことに加え、30代後半という自分の年齢も考えると、異業界に移る最後のチャンスではないかと考え、転職を決意しました。
02
転職先として、なぜ旭化成を選んだのか?
以前の会社でさまざまな企業のコーポレートビジョンを学ぶ機会がありました。その際、「世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献します。」という旭化成のグループ理念を知り、深く共感したのです。それまで私は「自分がつくったものをいかに売るか」ということばかり考えていました。しかし、旭化成について調べるにつれて、お客様のニーズに適した製品を作っている開発スタイルに憧れ、「いつか旭化成に入りたい」という思いを持つようになりました。当然、スキルや経験でのマッチングもありましたが、理念への共感が大きな志望理由になったことは間違いありません。
私も旭化成の理念に関して共感するところがありました。そもそも新卒時の就職活動で旭化成が第一志望でしたので、会社については良く知っていたのです。そのときはご縁がなく残念な結果になりましたが、転職を考え始めた際も、自らエージェントの方に「旭化成の求人はありませんか?」と聞いたほど愛着を持っていました。もちろん、自分の経験が生かせるフィールド(ドライフイルムレジストの開発部門)があることも知っていました。私の希望していた、顧客に近い工程で開発ができるポジションがあったので、迷わず旭化成を選びました。
私は分析の仕事がしたかったので、分析専門の会社も検討したのですが、分析領域や手法が限定的だったことが気になりました。その点、旭化成であれば自社の製品を分析できますし、分析部門の規模も大きく、機器や装置を自前で持っているので、分析の本来的な醍醐味を味わうことができると思いました。
高分子合成の知識と語学力を生かしてグローバルに活躍できる会社に絞ってエントリーし、旭化成を含む3社から内定をいただきました。内定後、社員との面談を開いてくれたのは旭化成だけでした。面談では、旭化成での今後のキャリアや職場の雰囲気について詳しく教えていただけたので好印象を持ちました。また、前職も日系企業だったので、引き続き日系の文化がある会社で働きたいという思いもありました。
採用選考は本当に丁寧でしたよね。他社の採用面接はほとんど2回でしたが、旭化成は3回ありました。会社としても工数がかかって大変だと思うのですが、人事・採用に注力している姿勢を強く感じました。また、面接回数は多いのですが、面接後の結果連絡も含めて選考のスピードは非常に早かったと思います。私も、なるべく早く転職先企業を決めたいと考えていたので、選考がスムーズに進んだことは非常にありがたかったですね。
03
転職前に考えていた希望は旭化成で実現できそうか?
実際に入社して感じた印象とは?
私は希望通りのポジションで、ドライフイルムレジストの開発に携っています。前職での経験が2年半しかないのですが、考えていた以上に幅広い仕事を任せてもらっているという印象です。すでに2回ほど海外出張に行っており、さまざまな形で成長できる環境があると感じています。
100%希望通りの仕事ができています。ザイロンというエンジニアリングプラスチックのテクニカルサービスを担当しているのですが、まだまだ結果を出せていないというのが正直なところです。みなさんに信頼していただくためにも、今は「早く結果を出したい」という気持ちが強いですね。
私も自分の志望した分析の仕事に就けているので、希望が叶ったと感じています。前職とは分析分野や扱う機器が変わったので、この1年でキャッチアップを続けてきましたが、今後は周囲の方々から「彼女に任せておけば大丈夫」と言われるような存在に成長していきたいです。
私は現在、機能性コーティング事業部で塗料の開発をしています。高分子合成の知識も生かせていますし、中国を中心に毎月のように海外出張があるので語学力も活用できています。転職前に考えていたことが実現できている現状にとても満足しています。
入社前から思っていたことですが、旭化成は事業を多角的に展開しているため、いい意味で「何をやっているか分からない会社」という印象は今も変わらないですね。とにかく事業領域が広いのです。
一般消費者の方には「サランラップ」や「ジップロック」といった製品や、「ヘーベルハウス」といった住宅のイメージが強いと思いますが、そうした方々が見えにくい分野でもさまざまな事業を展開していますからね。
しかも、それぞれの事業の実績について、経営と現場が一体となって取り組んでいる姿勢があります。どの事業に対しても社員一丸となり本気で取り組んでいるのだと。
「締めるところは締める」という感じですよね。だからこそ働いている人たちに余裕があると感じます。
電池材料や医薬の領域でも実績を上げていますからね。私も、今はレジストを担当していますが、将来的にはレジストを中心に旭化成のさまざまな事業領域のシナジーを生かした新規事業に携りたいと考えています。
私は日本に来て7年になりますが、転職活動をするまで旭化成の事業内容については詳しく知りませんでした。ただ、マラソンが趣味なので「旭化成はマラソン、駅伝チームが強い」という印象は持っていました。
昼休みに製造所内で本気でランニングしている人、たくさんいますからね(笑)。
Vol.02
キャリア入社の社員が感じる
旭化成のチームワーク「One AK」
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