コンピュータを使った先端情報技術で、
旭化成ファーマの創薬最前線を支援。
私はコンピュータを使って理論化学の問題で解を導く計算科学や、創薬の際に標的となるタンパク質などの分子の立体構造を解析して化合物の設計を支援するSBDD(構造ベースドラッグデザイン)、医薬品の分子デザインでAIや機械学習を大幅活用するAI創薬などのエキスパートとして、旭化成ファーマ内の様々な薬剤の開発初期段階をサポートしています。最近までは、環状ペプチド創薬プロジェクトに参加。前臨床に上がる寸前まで漕ぎつけることができ、私の関与により事前の想定よりも早くロジカルなデザインができたという評価を得ています。
近年はAI創薬が脚光を浴びていますが、私としては大学で量子化学の研究室に所属していた時からコンピュータの活用を行なっていましたから、時代が追いついてきたような感覚です。こうした情報技術を化学や生物の研究開発領域に活かしていくケモインフォマティクスとバイオインフォマティクスの進化は早く、今後ますます高い貢献ができると考えています。