INTERVIEW
- 2018年1月1日 中途入社
入社1年目/35歳 - 医薬・医療系技術職
研究開発担当
医師をはじめとした多くの人と関わりながら
感染症診断薬の研究開発を推進
私は現在、ヘルスケア研究開発センターの診断薬研究部で感染症診断薬の研究開発に携っています。既存の担当テーマと並行して、異なる菌や病気に活用されるラインナップ製品の開発準備も行っており、病院の先生や調査機関と相談しながら新製品の開発に向けての探索を行っています。そのため、製品開発の実験だけではなく、知財や薬事、臨床関係の社内ミーティングに加え、病院の先生との打ち合わせ、学会や勉強会への参加、量産に関わる協力会社との打ち合わせなども含めると出張の頻度も多いです。私たちが生み出そうとしている製品は「昨日まで世界になかったもの」であるため、完成したときに「世の中に受け入れられるだろうか」といった不安を感じることもあります。そうしたとき、病院の先生から直接「患者さんや世の中のために必要だ」と言っていただけると開発者としてのモチベーションが非常に高まります。技術者が医療現場の医師から意見を聞く機会を多く設けている旭化成の体制は、製品力の高さに直接繋がっていると実感しています。
市場調査や臨床開発から手がけ、医療現場の声を製品化できる
旭化成の環境に魅力を感じた
前職は医療機器メーカーで生活習慣病の検査機器の開発や量産化、製品ラインナップの拡大などに携っていました。入社から一貫して一つの製品を手がけ、世に送り出してきたことを誇りに思っていますが、製品の売上が思うように伸びていなかったことに物足りなさを感じていました。販売を大手外資系企業に委託しており、製品に対する市場やユーザーからの反応を得る機会も少なかったので、自分の知識・経験を生かしながら市場との繋がりを感じられる環境でチャレンジしたいと考えたのです。転職活動では、市場調査や臨床開発といった製品開発の上流から、技術開発、量産化まで幅広く担当できる環境を重視していました。他の企業も検討しましたが、決められた仕事以外にはチャレンジできそうにない縦割りの組織体制に不安がありました。一方、旭化成の面接では「良い製品をつくるためには、技術者自身が現場の治療の様子を知り、医師の意見を直接聞くことが必要だ」と言われ、自分が求めていた仕事ができる環境があると感じました。
誰に何を聞いても嫌な顔をされることがない
旭化成の素晴らしい文化
入社から半年が経ちますが、「昨日まで世界になかったものを」つくりだすためのあらゆる工程に関わりながら成長できる環境に満足しています。また、診断薬開発に関わる抗体のコア技術を有していることに加え、多彩な事業に従事する技術者と協業できる環境も魅力的です。例えば、繊維や樹脂といった診断薬の部材に関しても自社製品を利用できますし、問題や疑問があればすぐに相談できます。また、同じ研究所内にいる統計や人口知能に詳しい技術者と一緒に、実験データの解析手法について議論することもあります。そして私が何よりも驚いているのは、誰に何を聞いても嫌な顔をされることがないという職場の雰囲気です。「仕事を増やさないで欲しい」という顔をしている人を見たことがありません。これは旭化成独自の素晴らしい文化だと思います。この恵まれた環境で、医師や患者さんといった現場の声をきちんと反映しながら、現在携っている製品を世の中に送り出すことが当面の目標です。そしてこの仕事を通して、人々が困っていることを解決する技術を身に付け、将来的には「昨日まで世界になかったものを」生み出す先導者として活躍していきたいと考えています。