INTERVIEW
- 2017年12月1日 中途入社
入社1年目/30歳 - 化学・繊維系研技術職
研究開発担当
世界初となる技術を導入した
蓄電デバイスの研究開発を担当
現在私は、電池材料開発部に所属し、新規蓄電デバイスの開発に携っています。この蓄電デバイスは自動車やAGV(無人搬送車)、UPS(無停電電源装置)などさまざまな製品に使われる可能性があるのですが、前例のない急速充放電特性や高い蓄電量など、世界初となる技術が導入される予定です。私の担当は主に電極開発ですが、これまでになかった電池の開発となるため、通常は電池として使用しない材料を使うケースもあり研究開発も容易には進みません。それでも気になったポイントについては上司に対して積極的に提案するように心がけていますし、上司も快く仕事を任せてくれます。自分で考え抜いて「試したい!」と思ったことにチャレンジできるので、技術者として大きなやりがいを持って仕事と向き合うことができます。今後、研究開発から事業化、量産化を目指していくため、まだまだ先の長いプロジェクトですが、新しい事業のスタートに立ち会えることは自分のキャリアにとっても貴重な経験になると考えています。周囲の方々としっかりコミュニケーションを取り、互いに助け合いながら仕事を進めていきたいと思っています。
「昨日まで世界になかったものを」
生み出すという明確なビジョンがあった
私は大学時代に、電気二重層キャパシタ(EDLC)の材料に関わる研究をしていました。またEDLCは炭素材料を使用していますので、電気化学と炭素材料の知識を身に付けることができ、その両方の知識が生かせる電池開発会社に就職しました。しかし、入社のタイミングで材料の調製を他社に任せる方針に変わってしまったため、当初目的としていた電池材料に関わることはできませんでした。前職では5年半ほど電池設計などに携っていたのですが、やはり電池材料に携わりたいと思い、転職活動を始めました。複数の会社を検討する中で、旭化成であれば将来的に今までにない電池材料の開発に携れる可能性を感じました。グループスローガンにあるように「昨日まで世界になかったものを」生み出すために新しいことにチャレンジするという明確なビジョンがあり、技術者としてやりがいのある仕事ができると思いました。入社後2カ月程度は職場に慣れるという意味もあり、旭化成で行われているさまざまな研究開発や実験の現場を見学し、職場にスムーズに馴染んでいきました。その後、私の前職の経験が生かせるテーマを持ち、日々の開発業務を行っています。
旭化成には、
電池全般の技術やノウハウだけでなく
各分野に精通した
多くのスペシャリストが在籍している
入社前は旭化成に対して、セパレーターなどの電池材料を手がけている会社というイメージを持っていました。しかし、リチウムイオン二次電池の発明者も旭化成のフェローですし、電池全般の技術やノウハウ、研究開発体制が整っていることを知り、材料だけというイメージはなくなりました。さらに多数の分析装置を自社で所有しており、分析のスペシャリストも在籍しているため、前職では外部委託していた分析が社内でできるなど、スピーディーな開発を実現する体制が整っていることにも驚きました。まずは現在担当している新規蓄電デバイスの事業化を成し遂げることが第一目標です。その後は興味のあった電池材料の研究開発に携りたいと考えています。また、旭化成は化学メーカーとして非常に広い事業領域を持っており、電池以外の化学製品に関わるチャンスもあるので、技術者としての視野を広げながら新しい知識・技術を身に付けていくつもりです。転職時には新しい環境への不安もありましたが、皆が話しやすい雰囲気を作ってくれますし、上司や周囲の人たちのサポートもあって充実した日々を過ごせているので、旭化成に入社できて本当に良かったと感じています。