専門知識を生かして経営に
大きなインパクトを与える仕事ができる
私は、経理部門の中でも国際税務に特化した部署に所属しています。旭化成グループ内の移転価格に関わるコンプライアンス業務・M&A案件の税務面でのサポート・海外現地法人との取引におけるさまざまな税務課題の解消などに携っています。入社後、初めて担当したプロジェクトは旭化成グループの移転価格ポリシーの策定でした。移転価格とは、海外子会社を含めたグループ間での取引価格です。その際に、適用される移転価格税制を踏まえ、旭化成における税務・会計上の新たな規定をつくるというプロジェクトでした。既存の経理規定を変更するために社内承認を得た後、決定事項を周知するために日本だけでなく米国・中国・欧州の関連子会社に対しても説明会を実施しました。国ごとに法令も文化も異なるため苦労もありましたが、そのぶん理解していただけたときの手応えは大きいものです。その後もさまざまな国際税務に関わる仕事を担当し、経営に大きなインパクトを与える仕事に多く携わってきました。例えば、米国の法令を丹念に調査した結果、米国子会社で予定していた数十億円の納税が不要であることが判明し、大きな利益貢献を実現したこともあります。