従業員と共に製造所の環境安全を
構築していく一体感とやりがい
環境安全部門 製造所勤務
2019年4月 キャリア入社
旭化成は学生の頃から
憧れていた化学メーカーだった
学生時代に化学を専攻し、環境関係の研究に取り組んでいたこともあり、新卒で入社した電機機器メーカーでは、全社的な環境戦略を担当する部門に所属していました。ISO14001関連の業務に携わったほか、海外工場のQCDSEのレベル向上を目的とした体制づくりなども担当しましたが、以前から大学時代に学んだ化学の知識をもっと活かせる環境で働きたいと考えていたため、30歳になったタイミングで今後のキャリア形成を見据えて転職を決意しました。また、当時は横浜から静岡まで新幹線で通勤していたため、家族と過ごす時間を増やしたいという気持ちも転職のきっかけとなりました。旭化成にエントリーした理由は、私が学生時代の頃から憧れていた化学メーカーであったことに加え、会社として環境関連の人財強化に力を入れているフェーズであったことが大きかったと思います。入社後に驚いたのは、社長や副社長に対しても役職ではなく「さん」付けで呼ぶ文化が定着していたこと。さらには昼休みに構内でランニングをする社員の多さにも驚かされました。
マイナス面をなくすだけではなく
プラス面をPRする取り組みにも注力
旭化成入社後は、川崎製造所の環境安全部門に所属し、製造所全体の環境目標達成に向けた法令遵守やトラブル予防に関する取り組みを推進しています。具体的にはISO14001の推進、大気・水質・廃棄物・GHG(温室効果ガス)・フロン等、各環境項目の改善活動と行政への届出、LCA(Life Cycle Assessment)関係の活動など、幅広い業務を担当しています。また、これまでは「マイナス面をなくす・環境事故を起こさない」ための活動がメインでしたが、今後は「プラス面をPRする」という観点の取り組みにも注力していく方針です。たとえば最近では、川崎市が低炭素社会の構築につながる製品・サービスを認定する制度である「低CO2川崎ブランド」に川崎製造所で製造・開発した製品をエントリーしているほか、地域住民の方々とのコミュニケーションを図る「レスポンシブル・ケア川崎地区 地域対話」という活動にも参加しています。安全な製品づくりを追求することは化学メーカーにとっての最重要課題ですが、その内容を対外的に発信することも重要な取り組みの一つであると考えています。
支社・製造所の環境安全部が
主体的に考え、実行できる風土がある
私たち環境安全部は、GHGや化学物質等の削減活動を直接的に行うわけではありません。環境安全部は製造所における環境安全を推進する役割を担っていますが、従業員の方々に動いてもらわなければ何事も解決できない立場であるとも言えます。従業員の方々に環境安全活動の重要性を理解してもらい、実際に動いてもらうためには、日頃から密なコミュニケーションを取り合い、製造部門からの悩みや相談に対しても真摯に対応するなど、互いの信頼関係を築くことが重要であると感じます。その結果、現場の方々から相談を持ちかけられたり、「一緒にやりましょうよ」と言っていただけたりすると、互いに協力し合えていると感じられ、本当に嬉しい気持ちになります。また、現場の状況を深く知る支社・製造所の環境安全部が主体的に考え、実行できる風土があることも仕事のやりがいにつながっていると感じています。一方で、旭化成は国内有数の化学メーカーですが、環境安全に関しては様々な部分に改善・改良の余地が残されていると思います。今後も、製造所の従業員の方々と協力し合い、環境安全の活動をさらに推進していきたいと考えています。 ※組織名・部署名・役職等は2022年2月取材実施時のものです。