INTERVIEW メンバーインタビュー
製造現場からの提案が、
旭化成をさらに進化させていく
運転管理(ラテックス) 担当
※2016年キャリア入社
設備・機器の安定稼働に加え、製造現場の視点を活かした改善提案にも注力
現在、製造職としてアクリルラテックスの生産設備・機器の運転管理を担当しています。旭化成の製造職は生産設備・機器の安定稼働を支えるだけでなく、安全性や効率性などに関して、現場視点を活かした改善提案を行います。入社から1年半が経過したタイミングで、それまで手作業に頼っていた副原料の取り扱いを自動化する提案を行いました。アクリルラテックスは現在、百を超える数の銘柄を生産しており、使用する原材料も多数あります。自動化が難しい部分もありましたが、関係部署の担当者と議論を重ねることで自動化方法や設備の決定・調整を行い、予算化まで進めることができました。現在は原料を変更した場合の対応策や安全面、法令などを踏まえて2020年の実稼働に向けた最終準備の段階です。このように旭化成では、入社間もない社員の意見にも真剣に耳を傾け、受け入れてくれる風土があり高いモチベーションを持って働くことができています。
受け身の仕事ではなく、自発的な提案ができる環境を求めていた
大学で化学を学び、卒業後は樹脂やモノマーを扱う化学メーカーに就職しました。研究・生産技術職として有機化学薬品の品質改良やコストダウン、生産プロセスの改善業務などに携っていました。しかし、顧客からの要求に対する受け身の仕事が多く、自発的な提案ができる環境でキャリアアップをしたいと考えました。また、妻子がいるので、将来のためにより安定感のある企業で働きたいと思い、化学メーカーを中心に転職活動を始めました。自宅を購入していたこともあり、通勤できる範囲で複数の企業を検討し、その中の一つに旭化成がありました。面接時、現在の上司から「これまで培ってきた知識・経験を活かして幅広い仕事ができる環境がある」と教えていただき旭化成への入社を決めました。旭化成のアクリルラテックスは、高機能を特色とした製品です。そうした製品の製造を担う大きな責任とともに、旭化成独自の高度なノウハウが凝縮された生産工程を任される醍醐味も実感しています。
オン・オフがしっかりしており、家族と過ごす時間が大幅に増えた
現在は3交代のシフト制で働いていますが、勤務時間や休日がしっかり決まっているため、以前と比べて家族と過ごす時間が大幅に増えました。前職では残業が多く、有給休暇もほとんど取得できなかったのですが、旭化成では積極的な有給休暇の取得が奨励されています。資格取得支援制度もあり、休暇時間を活用して複数の国家資格を取得しました。今後もスキルアップにつながる資格を取得することで仕事の幅を広げていくつもりです。旭化成の充実した福利厚生に関しては、入社後に軽いカルチャーショックを受けたほどです。仕事とプライベートのメリハリをつける事ができ、公私ともに満足した日々を過ごしています。また、私が旭化成に入社して驚いたことはもう一つあります。それは工場内の徹底した安全対策です。危険物の取り扱いルールはもちろんですが、製造現場から離れた事務所内であっても、徹底した安全管理がなされています。化学メーカーの中でもここまで安全に力を入れている会社は珍しいと思います。一人一人の社員が「しっかり守られている」と感じられるので、安心して仕事と向き合うことができます。
INTERVIEW 管理職インタビュー
旭化成の現場は、独りでひとつの業務だけを進めるのではなく、
現場の活動すべてを全員で共有し、達成感を味わうことができます。
運転管理(合成ゴム) 管理職/部長
設備が完成し、感謝の言葉をもらったときの喜びは、今でも覚えています
製造現場でのやりがいは、全員で物事を進めるという一体感、必要とされるという幸福感、そして感謝の言葉ではないかと思います。20代の技術スタッフだった時に、原料精製強化のための新規技術導入に携わりました。慣れない英語の仕様書、手順書を見ながら、エンジニアリング部門、設備管理部門、技術開発部門、そして製造現場の方を巻き込んで、日々レイアウト、機器仕様、運転方法等の技術議論に明け暮れました。設備の建設が始まってから、実際に工場運転が始まるまで、ずっとワクワクした期待感、ドキドキした不安感を持ち合わせていたことを思い出します。実際に製品が出てきた時には、苦労が一瞬にして吹き飛んだこと、成果が表れた時には現場の運転員から、「こんなに良くなるんだ!すごいね。」と言われたことに対し、本当にうれしく感じた瞬間を今でも覚えています。この技術は、その後の設備改良を重ね、現在の最新鋭の製品作りにも大いに役立っており、現場を見るたびに当時のことを思い出します。その時の検討メンバーとは、20年たった今でも深い交友があります。
トラブルにも周囲と協力して対応し、最終的には特別表彰というかたちで認めてもらうことができました
製造係長、製造課長という立場では、実際にお客様に出す製品を自分自身、そして製造現場のメンバーと一緒に、各々が責任を持って生産していくことにやりがいを感じます。日々、同じ生産を当たり前のように続けるには、誰一人として手を抜くことなく、個人の責任を全うすることが重要です。とはいえ、製造現場ではトラブルが起こることもあります。製造課長をしている時に、他社のトラブルにより、原料の供給が3か月程度ストップするということがありました。工場の停止はやむを得ないという雰囲気の中、当時の営業部長から直接電話で、「どうしても生産できないのか?本当にダメなのか?」と聞かれ、この状況を乗り切るために、さらに知恵と努力が求められていると感じた瞬間でした。最終的には、疑似的に原材料を調合して運転を継続するという大きな非定常作業を、問題なく実施完了することができました。現場の運転員のみなさんが、安全を守りながら前向きに非定常作業を乗り切ってくれたこと、製造部に厳しく接してくれた営業部の方々、非定常の技術検討に協力してくれた社内外のエンジニアリング部、上司のみなさんにも感謝の気持ちでいっぱいでした。このトラブル対応は、のちに工場として、社長特別表彰を受けることができました。
自分をもっと高めたい、モノづくりをしてみたいというチャレンジ精神旺盛な方を歓迎します
旭化成の製造現場では、国内で成熟させてきた技術を海外で活かすチャンスが多くあります。また、現場では、多くの困難もありますが、その困難を乗り越えることで人間の成長を感じることができます。ひとりひとりが責任を持つことは大切ですが、その責任を周りの仲間が支えてくれる職場です。自分で「見てみたい」「考えてみたい」「やってみたい」という、チャレンジ精神旺盛な方を歓迎します。モノづくりをとおして、自分自身を高めてみたい、やりがいを感じたいと考えている皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。
INTERVIEW 所長インタビュー
上下関係をあまり意識せず
議論できることが旭化成の強みです
川崎製造所 所長
上下関係を意識せず、活発な議論を交わしています
川崎に限らず旭化成全体の文化として、相手を呼ぶときには役職ではなく「さん」付けで呼びます。このため、どの立場の人とも上下関係を意識せずに話せる雰囲気があり、活発な議論ができます。部署内でボトムアップの発言が多くなることも当然ですが、部署をまたがった議論も活発です。私自身、入社して3年後には、自部署の上司とはもちろんのこと、エンジニアリング系の部長職の方ともよく議論していました。私が、入社3年目から携わった仕事は、海外からの技術導入でプラントを建設する仕事でした。非常に小さな規模でしたが、製造側の担当者として、設備の仕様検討、建設工事、試運転、手直し工事、営業運転等一貫して経験しました。最初の試運転で所期の性能ができなかった時などは、データを解析してその原因を探り、メーカー側へ改善を申し入れることをしましたが、それらの仕事をほとんど任せてもらいました。当時の上司は内心不安だったかもしれませんが、この経験が私の原点であり、今でも強みになっています。
学歴ではなく、実力重視の社風です
当社は、学歴よりも実力が重んじられる社風だと実感しています。社内の登用制度を通過すれば、高卒であろうと高専卒であろうと、同じラインに立てます。同業他社では大学卒でないと製造課長になるのは難しいと聞いたことがありますが、当社では、大学卒でない製造課長は非常に多いです。川崎製造所でも半数近くは大学卒ではありません。逆に、学歴があっても実力が伴わなければポストには就けません。また、旭化成の社員は旭化成そのものを好きな人が多いと思います。
「考動」できる方と一緒に働けることを楽しみにしています
求める人財像ですが、同業他社での製造や研究開発経験者、特に、製造関係の管理者経験のある方は大歓迎です。私たちは「管理者」もひとつの専門職であると思っています。ある特定の技術に強みを持つことも重要ですが、製造に関する幅広い知識・経験を持ってマネジメントできることも重要だと考えています。これまでのキャリアもさることながら、「考動(自ら考えて動くこと)」できる方と一緒に働けることを楽しみにしています。