AsahiKASEI

Recruitment 2018

プラントエンジニアリング 丸子 覚博

生産技術本部 生産技術センター 電気技術部
工学部 電気工学科卒 2010年入社

工場は常に安定した電力を求める

宮崎県延岡市。日向灘に面した気候温暖なこの旭化成発祥の地では、現在も各所で繊維製品やメディカル製品を製造する巨大なプラントが稼働している。こうした大型の製造プラントは大量の電力を消費する。そこで旭化成は九州電力から電気の供給を受けるだけではなく、複数の火力発電所と水力発電所を保有している。敷地内に数万ボルトの受電設備を持ち、各プラントには数千ボルトの高圧電流を供給しているのだ。この極めて重要な電力設備の一つである受電設備の更新工事の責任者に、わずか入社2年目の丸子が抜擢された。
決して大学で強電を専攻していた訳ではない、丸子が学んでいたのは磁気工学である。つまり、彼にとってはまったくの未知の技術領域。抜擢された喜びよりも不安が先に来た。だが、チャンスを与えながら人財を育てるという旭化成の考え方に共鳴して入社した丸子は、この仕事は自分を大きく成長させると捉え直し、奮い立った。

妥協を排除することで高品質を導く

入社2年目の丸子にとって何よりも大きな壁として立ちはだかったのは、設備の導入を自ら主導する“オーナーズ・エンジニアリング”の風土だった。一般的な、プラントオーナー(繊維メーカーや化学メーカーなどプラントの発注者)からの要求仕様に基づいてエンジニアリング会社が設計・建築工事を進めるスタイルではなく、理想のプラントを追求する旭化成自身が生産設備やプロセスの設計に深く踏み込むこのやり方が定着していたのである。
電力設備の更新や新設も例外ではない。丸子は更地から鉄塔建設、建屋工事、電気工事、試験、運用…と、エンジニアリング業務の一連の流れのすべてに監理責任者としての役割を果たしていった。設備会社や工事会社が仕様通り確実に仕上げていくか自分の目でチェックし、疑問点があればすぐに指摘する日々が続いた。
丸子は言う。「目の前の工程で少しでも妥協すると、次の工程で大きなペナルティとなって返ってきます。どの工程の品質責任者も私なのですから、成功も失敗も自分次第。緊張が途切れませんが、その分だけ充実感は大きいですよ」
上司のサポートを得て何とか設備を立ち上げられた時、重責を果たしたからこその開放感がどっと溢れ出てきたそうだ。

考え方ひとつで重圧がモチベーションに変わる

丸子の現在の主業務は、延岡地区の工場に電力を供給する変電所に設置される、周波数変換装置の更新工事である。九州電力が供給するのは60Hzの電力であるのに対し、旭化成は創業期にドイツから50Hzの発電設備を導入。今も延岡地区の設備や機械は50Hzで運用している。そのため、電力不足の際に九州電力から電力を買い、また、余った時に売電する際には、周波数を変換して融通する設備が必要になるのだ。
この仕事を任されることを聞いた時、丸子はさらに自分が一段高いレベルに挑まなければならないことを確信した。「既設の装置を動かしたまま進めるこの工事は、ただでさえ難易度が格段に高いものです。しかも、工事中に障害発生で工場が止まれば、大損失に繋がりかねません」
丸子はプレッシャーをモチベーションに上手く置き換えた。見方を変えれば、これほど重要な工事を任されるのだから、名誉なことだ。万が一のミスがあれば大勢に迷惑がかかるかもしれないという不安を、「自分がやり遂げることで、延岡の工場は大きく進化できるはず」という熱い想いに変えて、丸子は挑んでいったのである。

電気技術者が引き出す製造品質がある

工場の操業に必要となる電力を止めずに供給することだけが、丸子のミッションではない。工場側からは電力の品質そのものが求められる。特に繊維製品を製造するプラントでは、一定の電圧や周波数を維持した電力を供給することが必要だ。これは、糸を巻き取る遠心機の回転制御や、原料を温める工程のヒーターの温度制御に、大きく関係するからだ。電気担当の技術者がつくる品質の高い電力が、工場で製造される製品の品質向上に大きく貢献するのである。
だからこそ、今回の周波数変換装置の更新で、丸子たちは世界初の方式にチャレンジした。確実さで選ぶなら間違い無く従来方式だが、製品の品質向上に今まで以上に貢献したいのならば、間違いなく新しく挑む方式だ。
「延岡の生産技術本部内全員の意見が、装置メーカーと二人三脚で世界初の実績を目指すことで一致したのです」丸子がそう言うように、旭化成には困難だけど夢のある方を選ぶ風土が脈々と息づいている。新しい周波数変換装置は、2016年6月に稼働する予定だ。その時、どんな感動が待ち受けているのか。「苦労が多かった分だけ楽しみにしています。」と、丸子は顔をほころばせた。

休日の過ごし方

春先から晩秋にかけての休日は、登山を楽しんでいます。入社してから先輩に誘われたのがきっかけです。九州の主な山はほとんど制覇しました。それ以外は、ゴルフや温泉などへ外出するか、電気関係の資格取得に向けた勉強をしています。

1日の流れ

出社、メールチェック

工場側と設計に関する打ち合わせ

現場確認

昼食

打ち合わせ時の懸案事項の検討、調査

上司と設計内容の確認会議

翌日の会議準備

退社

想いを貫く現場からOur Employees

技術職の社員

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